雛形書庫

An Unmoving Arch-Archive

執筆環境2023

執筆環境についてはかつて書いていた通り、今でもVSCode拡張機能Foamを入れて使っている。 キーボードは当時は分離キーボードMD770を使っていたようだが、今年の始めに散財が生じてKeyboardioのAtreusに乗り換えたのだった。 Atreusはミニマルな非分離キーボード、ポッドキャストのRebuildでmiyagawaさんが紹介していたのをきっかけに知ったもの。 数字を打つときにキーボードを見なくてもタイピングできるようになること、また小さくて持ち運びが容易なので、家と職場で同じキーボード環境を再現できると期待して買ってみた。

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キーが少ないぶん複数レイヤーの活用はほぼ必須であり、キーマッピングChrysalisという専用のソフトを使って行う。 マッピングでは装飾キーとの組み合わせやマウス操作にも柔軟に対応できるようになっている様子。 かつて乗り換えたEucalyn配列をベースにマッピングを鍛え上げた今ではスムーズに使えており、特に問題はない。


執筆環境といえばEvernoteについて、Discordを使うようになってからは課金を打ち切って無料ユーザーに移行していたが、今年の12月になっていよいよ使えなくなってしまった:

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いま自分のアカウントには4000近くのノートがあって、それらの閲覧なり編集はできるのだけど新しくノートを作成することはできない。 自分のアカウントを見ると「2013年1月よりEvernoteユーザ」とあって、当時はEvernote100年続くのだろうと信じて疑わずに嬉々として課金して使っていた。 プレスを見ると2008年に創業とあり、15年程度でだいぶ先行きが怪しくなったように感じるが大丈夫だろうか?

ここから得られる教訓としては:どんな技術も陳腐化するのだということ、そしてツールにとらわれずに内容を大事にしましょうということ。後者は言い換えればコンテンツとその見た目(なり操作なり、ソフトウェア側から提供されるもの)は分離しておいたほうがよさそう、ということで、いまのVSCode+Foamの組み合わせはそれが実現できているのでありがたい。 かりに将来これらのソフトが使えなくなったとしても手元にテキストデータは残り、UTF-8フォーマットが読める環境が消滅しない限りデータとしては存続するだろう。

一方で、どんな技術も陳腐化するならばずっと枯れた技術でいいじゃんとはならずに、ときおり世の中を一新させてしまうものが出てくるのもまた事実で、その目利きをどうするかが難しいところ。 かつてEvernoteを使っていた人たちは今ではNotionなりMicrosoft Loopに移行してそうだけど、自分ではまだこれらを試したことはなく現行の環境にとどまっている。 そのことの答えは後になってみないとわからない。


Evernoteへの課金をやめた代わりにサブスクを始めたDiscordには今でも課金し続けている。 本来の用途とは違えどメモアプリとしても有用であって、思いついたことはつぶやき用のチャンネルにでも適当に書いておけば、あとはVSCodeの物書きに引き上げたときにリアクションをつけておけば転記済の目印になる。 同じテーマで長く書きたいならスレッド(最近デザインが変わった)を生やせば便利に使える。 スマホWindowsに提供されているアプリは継続的にアップデートされていて応援しようという気持ちになるし、なによりもゲーマー向けであるところがよい。 この最後に挙げた美徳ですべてをひっくるめて使い続けている。

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