雛形書庫

An Unmoving Arch-Archive

かつて睦月に書いた記事

根拠なく明るい予感に甘えられてた頃が ふしぎで うらやましいよ

――市川春子宝石の国 (5) 」p.42

はてなブログからメールが来て、1年前に書いたブログ記事を振り返りませんか、と件名にある。 本文を開くと1年前どころか4年前の記事までがリストアップされていて、読み進めるうちに期せずして不思議な感情が湧いてきた。 機械的にリスト化しているのだろうけど(あるいは記事のアクセス数など見ているのだろうか)、それにしても良くできたキュレーションになっているなと読んでいて感じた。

1年前の記事

tl.hateblo.jp

長く書いていたころの最後の記録。 同じくらいの時期に式年遷宮を以て新しいブログに移行したはずだったが、半年後に軽やかに復帰した。 2022年は結果的に100記事ほど書けたのでよかった

2年前の記事

tl.hateblo.jp

論文を読んでいたころの記録。 ポッドキャストMisreading Chatに触発されて論文を読み始めたのだった

3年前の記事

tl.hateblo.jp

本読みを頑張っていたころの記録。 いささか衒学的だしなんか文体も違う

4年前の記事

tl.hateblo.jp

本読みを頑張っていたころの記録その2。実はもっとも自選で推したい記事かもしれない。 どの記事もよいものを目指して書いているけれども、この記事の完成度にはなかなか及ばない。 SR-71に言及していたことはすっかり忘れていて、最近読んだ本 1 とたまたまリンクした。


振り返ってみると客観的な事実として、毎年1月はよく記事を書いているようだった(年末年始で余力があるのだろう)。 長く書き続けていると否が応でも変わらざるを得ないということを実感して、かつ最近読んだ宝石の国の一節が身にしみたのでつい記事にしたくなった。 昔のようにはもう書けないなと思いつつ、しかし明るい予感は消えても自分の中に残ったものはきっとある。 地に足のついた物書きの感覚があれば、それでいいんだ。