monotonicaは論文読みポッドキャストのノート用ブログとして始めたはいいものの、研究の現場にいないことには論文読みの効率も良くないし、数本かそこら読んだところでどのみち前線には追いつけなさそう…(つらいね…)と考えたのが今年の頭くらい。 それからは論文ではなくてもう少し基礎的な領域――論文を読んでいた頃にはあまり目をかけなかった、けれどもおそらく大切なところ――についての勉強をはじめた。 手元に残してあった良い参考書が幸いして、記事もそれなりに書くことができた。 あとは過去10年近く積んだ本をようやく読んだ
【読了】『Verification and Validation in Scientific Computing』 William L.Oberkampf https://t.co/0pGG4Ra5rC #booklog
— 雛形 (@hinahypersonica) 2022年1月3日
しかし最近になって、基礎的な部分よりもさらに抽象的な領域をおさらいしておきたいな(研究はそのうち嫌でもやることになろう)という気持ちが出てきたことから、ここしばらくはそうした思想・哲学が学べるものを読んでいた。 たとえば以前の記事 1 で読み返したい本に挙げていたUNIXという考え方 2 は厚さ的にも繰り返し読むのにちょうどよい。 他にはかねてより読みたかった 3 レガシーコード改善ガイドもパラパラとめくってみた。 ただこの本もJavaのコードが出てくるあたりはやや具体的であるので、さらに後発のレガシーコードからの脱却 ―ソフトウェアの寿命を延ばし価値を高める9つのプラクティスのほうが考え方メインでよさそうだった。 分量も少し抑えめでありがたい。
それ以外にはメタ的な話で論文の読み方など。 年初に論文の読み方について盛り上がっていたので、自分も今さらながら恥をしのんで再履修した。 その中でも発見があったのは渡辺先生の資料で、メタ的な読みのあり方が述べられている。 「その論文を熟読して内容を理解する」のではなく「その論文の研究上の位置づけを調べる」ということ(もちろん前者が要求されるケースもままあるだろうが)
うーん、「論文の読み方」も「書き方」も、なるべく言語化して伝えるようにしていますね。「背中を見て学べ」では単純に効率悪いと思うので。https://t.co/bxSzOvi2xT
— ロボ太 (@kaityo256) 2022年1月3日
いまツイートを見たら論文の読み方に加えて、卒論の書き方と研究発表の仕方もスレッドにぶら下がっていた。参考になる
ポッドキャストは引き続き更新が止まっているけど、それでもInteraxion出演をきっかけに1本収録できたのはよかった(年1更新)。 Interaxionのほうは緊張のあまり収録時のノイズがまずかったり大量の間違い探しが発生したけど、たいへん楽しかった。 課外活動は今後も続けられるといいなと思う。 またぜひよろしくお願いします…🙇♂️
昨日のポ録風景イメージ #interaxion #engmn pic.twitter.com/g2qqsgbKVF
— あらB⛅ (@ark_B) 2022年7月3日
clusterでのポ収録。誰がだれでしょう?
そう、このエピソードで資格を取って最強を目指そうという話があって、僕もこの後で計算力学技術者資格認定あたりに挑戦してみようかとは思ったものの、結局申し込まなかった(なので受験もしていない)。 たまには不合格になってsqualorみを味わうのもよかったけど、受験料、標準問題集そして維持費(斜め読みだが5年毎に更新?)と存外お金がかかるので、それだったら自分の好きなテーマの参考書を買って勉強したほうがいいかな…となった。なのでその後の報告はなくて、しかし浮いた勉強時間を使ってこのブログが継続されたのでそれはそれで良かった。
来年もなにか続けていきたい。
- 本読み日記: 知的戦闘力を高める 独学の技法 - 雛形書庫↩
- 原題はThe UNIX Philosophy↩
- World-Line Intera(ct|x)ion - 雛形書庫↩