10年くらい前のノートを見返していたら、山中俊二のデザインの骨格にあった「ジャンボジェット機に込められた美意識」の切り抜きが見つかった。 記事中に出てくるボーイング社の設計リーダー、ジョー・サッターに興味を持ったので、それらしい本を見繕ってきた。 本書から「闘うプログラマー 1」を思い出した、とAmazonレビューにあったのも気になったので読んでみた
訳者まえがきにいわく
訳書のページ数の関係で、私は戦前の米国の高速空気力学研究の話、ロールスロイス社のRB211エンジンのボーイング社への売り込み攻勢の話などをほぼ全部削除した。
とあり、後者はともかく前者については読みたかったので少し残念だった。 とはいえ本書は400ページもある分厚い本であり、多少の取捨選択は致し方ないといったところ。 失われた高速空気力学研究の話題は原著をあたるか、ISE Modern Compressible Flow: With Historical Perspectiveで補完することとしよう