はじめに
有坂先生の赴任に始まり、レナ、トーカ、クリスの順に活躍を描いてきた新章もこれで5話目、ムラサキにフォーカスした本巻をもって美浜の四姉妹はようやく一巡した。既巻では現在進行形での彼女らの活躍ぶりや成長が見られたのに対し、本話では過去の回想シーンがメインで物語としての大きな進展はない。かつ、既巻では銃火器の薀蓄、あるいはサバイバル術、あるいは食レポといった、わりとフィジカルなディテールに寄っていたのが(そしてそれらこそ本シリーズの魅力だと思っていたものが)、ここにきて極めて抽象的な "秘伝の技" の概念が出てきたあたりには少しの戸惑いを覚えた。しかし回想シーンで静かに続くムラサキのモノローグは、ただ彼女の声(CV種崎敦美(ココ重要))を聴くだけで心地よく、そしてそれは良い体験である。そんな第五話のタイトルは『アネ、カエル (SIS IS COMING BACK)』以下ネタバレ注意です。
- はじめに
- 現在進行形な前半の様子
- 過去回想的な後半の様子
- 耳に良い台詞
- まとめ
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