雛形書庫

An Unmoving Arch-Archive

カニちゃん日記

体験版を遊んでいた 1 GOODBYE WORLDをちゃんとやり終えた。はじめから通しで2時間くらい。

  • 遊び終えてから振り返ると、体験版との微妙なつくりの違いが物語の伏線になっていたのかもしれない。2人が今でも一緒にゲームを作り続けている姿を想像してしまってうれしくなる 2
  • かつて読んだ『インターネット2』では、過去記事 3 での引用箇所に続く形で以下のように書かれていた:

その理由のひとつとして、受動の能動のバランス、があるのではないかと思う。つまり読書が自ら文字を追う、ページをめくるといった能動一辺倒の行為であるのに対し、エロゲはボイス・BGMを聞く、立ち絵や一枚絵を視野に収める、といった受動性と、クリックによる文字送りの能動性とがいい塩梅で混じり合い、長時間の作品享受に堪え得るメディアとなっているのではないか。

ここで言われている "受動と能動のバランス" の感覚がようやく理解できた。本作では話の幕間に出てくるアクションゲームによって適度な(=結構な)能動性を要求される仕様になっていて、これが自分にとっては集中力を維持する助けになった。おかげで2時間ほど通しで最後までプレイし続けることができた。これは言い換えれば美少女ゲームにおける文字送りのクリックが(上記引用の岩倉氏とは異なり)自分にとってはやや不十分な能動性である、ということにもなろう