雛形書庫

An Unmoving Arch-Archive

TIDAL (J-)WAVE

ポッドキャストを聴く頻度が下がったのは自覚していたけれども、さすがにDowncastRSSフィードを一ヶ月間更新していなかったのにはびっくりした……というのはまた別の話。

スマートフォンポッドキャストアプリを立ち上げる、あるいはスマホアプリのradikoを立ち上げることすら億劫だった6月は、「アレクサ、J-WAVEをかけて」と家においてあるEchoにお願いして、1分遅れで届くストリーミング放送*1を聴きながら過ごしていた。土曜の夜は、普段であれば前日金曜に放送されたINNOVATION WORLDradikoのタイムフリー機能で聴いているのだけれど、上で書いた経緯でストリーミングを流していたら、たまたま耳に触れたTRUME TIME AND TIDEがとても良かった。

www.j-wave.co.jp

 

革新的な活動によって、各界を牽引している方をゲストにお迎えし、

現在の活動についてはもちろん、これまでどのような時を歩み、

この先、どのようなビジョンに向かっていくのか?

ゲストの過去・現在・未来に市川紗椰が迫ります。

さらに、仕事や活動だけではなく、オフシーンについてもお話し頂き、

ゲストの多面的な価値観にも迫ります。

 

毎週ゲストが登場してナビゲーターと対話する番組、前回 (2020.06.27) の放送はフラワーアートのお話、そして今回 (2020.07.04) は農業というか園芸学のお話で、どちらも興味深く聴いていた。

実のところ、対談でのゲストの語りはほぼ全部がウェブページに載っているから、放送の内容を知るだけであれば上のリンクで飛べるページの文字情報で事足りる。けれど世の中にはパーソナリティの声を聴くためのラジオ番組、あるいはポッドキャスト番組というのも存在していて、僕にとってはこの番組もそのひとつになりそう。ナビゲーターのお声を聴いていると、なんでこの番組が21時台に放送されているかがわかって大変に良さが感じられる。あいにくと僕はこれ以上を語る語彙の解像度を持ちあわせていないので、あとは実際に聴いてみてください。夜が降りてきます。

 

前回のフラワーアートの放送では、家に花を置いてみましょうという話題があって、少し前のTAKRAM RADIOを思い出した。在宅で変化に乏しくなってしまう日常に対し、どうやって非日常すなわち旅行を持ち込むか、その一つの手段として「花を飾る」ことが紹介されていた。いわく、「家の中に変化を愛でる対象があるのは素敵なこと」。

open.spotify.com

 

かつて『オトナ女子のための さみしさくんのトリセツ』という本を読んでいたら「部屋に花やグリーンを飾りましょう」とあって、それ以来ちょこちょこと家に花を飾るようになった。花屋にふらっと立ち寄って名前も知らない花を買い、家に帰ってから花瓶に挿して生け具合を見繕う。そこにあるちょっとした冒険感と楽しみ、そして愛でる対象があることの良さを実感する。せっかくなので記事に写真を添えようかとも思ったけれど、花の写真をうまく撮るのは実は難しいという気づきがあって、いまいち上手くいかなかったのでやめた。それで生け花が今日まで続いている理由もほぼ解った。

ちなみにTAKRAM RADIOの最新回*2いわく、「遠回りをしたほうが本質に近づくことがある(可能性がある)」というのが少し刺さっていて、詳細は実際に番組を聴いてもらいたいのだけれども、これについてはまた別の機会に書きたい。

 

そして今回の園芸学の放送では家庭菜園で野菜を育てる話題があって、いまの僕は野菜は作っていないのだけれど、さきほどの『オトナ女子のための さみしさくんのトリセツ』では「好きな野菜でぬか漬けを作りましょう」とあり、やはりそれ以来ぬか漬けを作っている。さすがに毎日かき混ぜるだけの労力は割けないので、週1くらいでメンテすれば十分な冷蔵庫保管のやつで済ませるようにしている。ぬか床は(花と違って)見た目の可愛さが皆無なのが玉に瑕だけど、家庭菜園と同じで、自分で作ることの楽しさを教えてくれる。

少し前まで、食事はCOMPがあればいいか…と思っていた自分にとって、料理を作って味わうことの楽しさや身体的感覚、そして医食同源ヨ! といって食べることの大事さを教えてくれたのは蔵土縁紗夢だったのだけれど、それはまた別の話。気がつくとGGSTにはラムレザル参戦がニュースになっていて、使ってみたいけどどうだろう、覚えることが多いキャラはちょっと厳しいかも。

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余談ながら音声メディアの最近の事情として、地方FMラジオ局をテーマにしたマンガ『波よ聞いてくれ』がアニメ化されてめでたい一方、つい先日にはRadio NEOFM PORTの2局が閉局するという残念なお知らせもあった。音声文化が途絶えることはないにせよ、そのあり方は変わっていくのだと思うし、その潮目の変化をJ-WAVEと、その番組から感じ取っていけたらいいなあと思う。