1巻の第一話、主人公のモノローグで出てきた「他人の努力の結果で酒飲むなよ」というところが気に入って、それ以来追い続けている
他人の努力で酒を飲まない
1巻の第一話、主人公のモノローグで出てきた「他人の努力の結果で酒飲むなよ」というところが気に入って、それ以来追い続けている
他人の努力で酒を飲まない
牽牛花アドベントカレンダーは前半はなんとか追いついていたものの、途中からは余裕がなくなって更新がストップし、年末までのロスタイムを使ってどうにか完走と相成った。
最終日は全24記事の振り返りで締めくくることとしたい(作成中)
執筆環境についてはかつて書いていた通り、今でもVSCodeに拡張機能Foamを入れて使っている。 キーボードは当時は分離キーボードMD770を使っていたようだが、今年の始めに散財が生じてKeyboardioのAtreusに乗り換えたのだった。 Atreusはミニマルな非分離キーボード、ポッドキャストのRebuildでmiyagawaさんが紹介していたのをきっかけに知ったもの。 数字を打つときにキーボードを見なくてもタイピングできるようになること、また小さくて持ち運びが容易なので、家と職場で同じキーボード環境を再現できると期待して買ってみた。
キーが少ないぶん複数レイヤーの活用はほぼ必須であり、キーマッピングはChrysalisという専用のソフトを使って行う。 マッピングでは装飾キーとの組み合わせやマウス操作にも柔軟に対応できるようになっている様子。 かつて乗り換えたEucalyn配列をベースにマッピングを鍛え上げた今ではスムーズに使えており、特に問題はない。
執筆環境といえばEvernoteについて、Discordを使うようになってからは課金を打ち切って無料ユーザーに移行していたが、今年の12月になっていよいよ使えなくなってしまった:
いま自分のアカウントには4000近くのノートがあって、それらの閲覧なり編集はできるのだけど新しくノートを作成することはできない。 自分のアカウントを見ると「2013年1月よりEvernoteユーザ」とあって、当時はEvernoteが100年続くのだろうと信じて疑わずに嬉々として課金して使っていた。 プレスを見ると2008年に創業とあり、15年程度でだいぶ先行きが怪しくなったように感じるが大丈夫だろうか?
ここから得られる教訓としては:どんな技術も陳腐化するのだということ、そしてツールにとらわれずに内容を大事にしましょうということ。後者は言い換えればコンテンツとその見た目(なり操作なり、ソフトウェア側から提供されるもの)は分離しておいたほうがよさそう、ということで、いまのVSCode+Foamの組み合わせはそれが実現できているのでありがたい。 かりに将来これらのソフトが使えなくなったとしても手元にテキストデータは残り、UTF-8フォーマットが読める環境が消滅しない限りデータとしては存続するだろう。
一方で、どんな技術も陳腐化するならばずっと枯れた技術でいいじゃんとはならずに、ときおり世の中を一新させてしまうものが出てくるのもまた事実で、その目利きをどうするかが難しいところ。 かつてEvernoteを使っていた人たちは今ではNotionなりMicrosoft Loopに移行してそうだけど、自分ではまだこれらを試したことはなく現行の環境にとどまっている。 そのことの答えは後になってみないとわからない。
Evernoteへの課金をやめた代わりにサブスクを始めたDiscordには今でも課金し続けている。 本来の用途とは違えどメモアプリとしても有用であって、思いついたことはつぶやき用のチャンネルにでも適当に書いておけば、あとはVSCodeの物書きに引き上げたときにリアクションをつけておけば転記済の目印になる。 同じテーマで長く書きたいならスレッド(最近デザインが変わった)を生やせば便利に使える。 スマホとWindowsに提供されているアプリは継続的にアップデートされていて応援しようという気持ちになるし、なによりもゲーマー向けであるところがよい。 この最後に挙げた美徳ですべてをひっくるめて使い続けている。
かつて読んだComputational Fluid Dynamics: The Basics With Applicationsの第2章では流体の支配方程式が導出されていて、その中でエネルギーの保存式については以下のような註釈がついていた:
As stated earlier, other forms in terms of static enthalpy h and total enthalpy h+V2/2 can be obtained by similar manipulations. (For example, see Ref. 2 for these other forms.)
エンタルピーの保存式がどうなるのかよくわからなかったので、Ref. 2すなわち同じ著者の本であるHypersonic and High-Temperature Gas Dynamics (Aiaa Education)を借りて読んでみたら第17章に確かに書かれていた:
(全エンタルピーの保存式(あとで書く))
(エンタルピーの保存式(あとで書く))
これらの数式を見ているとエンタルピーの保存式には圧力pの実質微分が出てきていて、圧力pの実質微分はこれまでお目にかかったことがなかった。 一方で全エンタルピーの保存式のほうが見知った項が並んでいて見通しがよい
本書は初めて読んだが、タイトル通りの極超音速と高温気体の話がとても手広くカバーされていて、しかもこの著者ならではのロードマップも載っていてたいへん親切であった。手元に置いておくのもよさそう(だが、お高い
2023年を振り返って、よかったことのひとつにフォント探しの旅が無事に終わったことが挙げられる。 今はUDEV Gothicを使っている。
周囲を観測しているとどうも自分は人並み以上にフォント(もしくは字体)に興味があるように思われて、それは例えば美少女ゲームのフォントを変えてみたり 1、アプリのフォント変更の話に現れている。 プログラミング用のフォントも例外ではなく、大昔にみつけたBitstream Veraを長く使っていた。 より具体的にはBitstream Vera Sans Monoを使っていた。アルファベットのオーとの区別で、数字のゼロの中に点が入る個性的なフォントだった。 しかしこれだとアルファベットはうまく表示できるものの、日本語の表示がうまくいかない。
あるとき人からJetBrains Monoというモダンなかっこいいフォントを教えてもらって、これはいいということですぐに導入した。 細身の背の高い文字というのが自分にとっては見やすくて好きで、ひところはIosevkaも検討したが結局はJetBrains Monoに戻ってきて落ち着いた。 しかしやはり日本語には対応していないので、よい日本語フォントを探してくる必要があった。
使い勝手のよい日本語フォントとしてはBIZ UDゴシックがほぼ最強なのではないかと考えている。 おそらくWindowsにはデフォルトで入っているので追加のインストールを必要としないし、読みやすくてクセがないので仕事で使っていて違和感がない。 (なぜこれがデフォルトの字体設定にならないのか不思議まである。) ただしアルファベットは読みやすさの観点でJetBrains Monoで表示したい場面もある。 両者をうまく切り替えながら使いたいが、どうするか。
そんな中で今年のわりと早い時期に、冒頭のUDEV Gothicがあることを知った。 このフォントはBIZ UDゴシックとJetBrains Monoの両者のいいとこ取りをしたフォントであって、プログラミングにも困らないし普段の文字書きにも困ることがない。 VSCodeのFont Family項目を始め、アプリのフォントには "UDEV Gothic JPDOC" とただ一つ指定するだけでそれ以上の煩雑な設定は不要になった。 作者の方に感謝したい。
作者の方はUDEV Gothic以外にもいくつかのフォントを作成していて、例えば以下の記事では参考文献も含めてフォント周りの勉強になって面白かった。
他の皆さんのおすすめフォント話も聞いてみたい。okaさんはMyrica
普段は同じ著者の電遊奇譚 (単行本)を読みがちだけど(ひとつひとつの物語が短いのでさっと読める)、今回読み直してみたらFPSにおけるチーム戦の描写のすごみ、熱量に圧倒された
はっきり言って、このゲームで強くなったからといって、誰かが金をくれたり、生活していけたりするわけじゃありません。(中略)ただ大切なのは、何かひとつのことを僕はここまで突き詰めてやったんだということなんです。――自負です。それは自負のようなものなんです。それがあれば、いつかこのゲームを辞めることになっても、その自負が僕の背中を押すと思います。そうだ。だから僕はこのゲームをプレイしつづけているし、誰よりも強くなろうとしつづけているんです (p.122)
このくだりはさきの電遊奇譚の記念すべき初回である其一にも出てくる。 そういった自負に生かされる場面もあるのだと思う
また藤田氏の作品が読みたいのだけど、別冊文藝春秋 電子版35号 (2021年1月号) (文春e-book)での連載第二話以降はあまり書いていないのかな。 ゲームレビュー等々の寄稿は最近もあるみたいだが、まとまった形の書籍として手に入らないのはなにより残念だ
寡作の作家、というと南井大介を思い出す。 ピクシー・ワークス (電撃文庫)、小さな魔女と空飛ぶ狐 (電撃文庫)の2冊が出たのち、それらとは少し方向性の違ったラノベを数冊出して以降は音沙汰がなくなってしまった。 とくに2冊目にあったテーマはわりと重いもの 1 だったので、あまりラノベ向きではなかったのかもしれないが、いずれにせよまた機会があれば読みたいものである。そのときは表紙はまた大槍先生でお願いします…
以前に書いていた気もしていたので過去記事を検索してみたらヒットした。その記録として
パイロットマニュアルを手に入れたはいいが、ネタバレを恐れてまだ読めていない
Future Press発行のゲーム本は圧倒的な質量で所有欲を満たしてくれるのでよい。 SEKIROのときには幸いにして入手できたものの、Bloodborneは時すでに遅しで絶版となっていた。 今秋に再版の気配があったので思わず投票したが、最終的にはDARK SOULSに決定したらしい(でもダクソもいいよね):
After counting the votes across our channels, the winner—by a very slim margin of victory—is the Dark Souls Trilogy Compendium. So, we’re happy to announce that a limited edition 25th Anniversary reprint is in the works. (1/2) pic.twitter.com/52oHOfrwNf
— Future Press (@FuturePress) 2023年12月4日
そういえば今年の初めに読んだSR-71 1 のFlight Manualが(もうだいぶ前の話だが)公開されていたのを思い出して調べてみたらネットにあった。 中にはパイロットしか対象としていないであろう項目もあるが、それでも読んでいて面白い。 調べているうちに日本語訳本も出てきた
まにーさんのアドベントカレンダーにあった記事を読んで年間のゲーム統計が取れることを思い出し、自分でも試してみた。
今年はSwitchはほぼプレイしていないことから、以下はあなたのPlayStation® 2023 | PlayStationから取得した情報:
GBVSは今年春のふりかえりとともに一区切りつけるはずだったのが、ずるずると遊んでしまったのがよくなかった。連投記事の1本目を書き終えたあたりで流行り病にかかってしまい、それ以降の執筆計画は今に至るまで復旧の目途が立たないが、一方で今年の後半はウメハラ選手の本をよく読んだ(聴いた)ので、そこから得られた知見も含めて改めて振り返るのもよいだろう
10年くらい前のノートを見返していたら、山中俊二のデザインの骨格にあった「ジャンボジェット機に込められた美意識」の切り抜きが見つかった。 記事中に出てくるボーイング社の設計リーダー、ジョー・サッターに興味を持ったので、それらしい本を見繕ってきた。 本書から「闘うプログラマー 1」を思い出した、とAmazonレビューにあったのも気になったので読んでみた
訳者まえがきにいわく
訳書のページ数の関係で、私は戦前の米国の高速空気力学研究の話、ロールスロイス社のRB211エンジンのボーイング社への売り込み攻勢の話などをほぼ全部削除した。
とあり、後者はともかく前者については読みたかったので少し残念だった。 とはいえ本書は400ページもある分厚い本であり、多少の取捨選択は致し方ないといったところ。 失われた高速空気力学研究の話題は原著をあたるか、ISE Modern Compressible Flow: With Historical Perspectiveで補完することとしよう
ep.64にあるホーキーベカコンはもっと早くに読んでおきたかったやつだ…これだけでも今回の記事にまとめて振り返った甲斐があったhttps://t.co/0TrazWZB18
— 雛形 (@hinahypersonica) 2021年11月21日
かつて読んだホーキーベカコンの原作が春琴抄であるとの認識でいる
発売日は金曜だと勘違いしていたがどうも木曜だったらしい。 ということはもうアーリーアクセスも終わっているのだが、このあたりで一区切りということかもしれない。 メーテラは相変わらずかっこよかった
追記:
発売日は今週金曜の予定だが、予約して買ったのでアーリーアクセスで遊んでいる。アーリーアクセスが終わる頃までには一区切りつけられるとよい